絵はがきをもらう。

[ 小さな星日記 ]

11時30分。
開店にあわせて、ビル1Fのエレベーターホール入り口にある、お店の小さな黒板にメニューを書きに下ります。だいたいこのタイミングで郵便物が来てたりするので、ちょいと郵便受けを覗いたりするのが日課みたいになっています。
とはいえ、だいたい郵便受けに入っているののは、ポスティングのチラシだったり、業者さんからの請求書だったり、なんだかわけのわからないダイレクトメールだったりするんですが、今日は一枚だけ、絵はがきが届いていました。

先日の日曜日。うちのお店は臨時休業をいただきましたが、せっかく普通に週末休みなので、お正月に年賀状をいただいた国立にお住まいのお客さんご夫婦と、うちの看板や灰皿を作ってくれた店長ミヤザキの古くからの友達、ユキモトさんの飲み友達で、歯医者帰りによく飲みに来てくれるアヤちゃん、3人様が天文台近くのうちのアパートまで来てくれて、餃子大会をしました。
途中、僕の友達、じてんしゃ部のダイスケの乱入なんてのもありましたが、みんなでよく食べ、よく飲み、久しぶりにとても楽しい時間が過ごせました。

その絵はがきは、アヤちゃんからの餃子大会のお礼のはがきでした。

実はアヤちゃんは、携帯を持っていません。
コンピュータも持っていません。
餃子大会の約束をした時も、もらったのは彼女の自宅電話番号だし、僕も最寄りバス停からの地図をサインペンで書いて渡しました。餃子大会の時も、お近づきのシルシに〜と年賀状用に作ったというカードに、さらさらと独特な文字でちょっとしたメッセージを書いてくれました。美術系の学校に行ってたということで、ホントに上手だし、さらさらとなんでもなく書いてしまうので、いや、なんかうらやましい(笑)。

でも今ならそんなお礼なんかもメールで書いちゃいますよね。
僕もそうするし、いっしょに餃子大会をしたご夫婦からも丁寧なお礼のメールをいただきました。
でも、餃子大会から数日たって、ぽつんとお礼のはがきが届く。
それってなんだか、とってもうれしい(笑)。
こうして文字で伝えにくいんですが、思った以上にものすごくうれしいものでした。

彼女は携帯を持っていないから、きっと待ち合わせの時間には間に合うようにきちんと行くんだろう。メールすることも出来ないから、きっといつもちょっとしたカードや便せんなんかを持って、その独特の文字で小さなメッセージを書いたら、切手を貼ってポストに入れるんだろう。そしてそれは、思いがけず僕をとてもうれしい気持ちにしてくれたりするんだろう。

アヤちゃんはとてもすてきな人だと思う。
....って、ここに書いても、アヤちゃんはそんなこと全然知らなかったりするんだよな(笑)

それも、なんだか、いいね。

 
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