当店名物店員okayanプレゼンツ「ヨタバナシ」。日々のこと、お店のこと、ワタクシのこと、あんなこと、こんなこと、ちょこちょこ書いてます。

えー、4周年の6月1日から早1週間が過ぎ、えぇ、少しは落ち着いてきております当店であはりますが、ホントに当日そして先週と、たくさんのお客さんにご来店いただき、そしてお祝いのお言葉やプレゼントをいただいたり.....なんだかこの1年がんばってお店を続けて来れてよかったなと、そしてまた5年目もがんばっていきたいと.....つくづくそう思える日々、それはこの1年の僕らのがんばりに対する、みなさんからのちょっとしたごほうびみたいでほんとうにうれしい1週間でありました。ご来店いただいたお客さん、本当にありがとうございました。

その4周年、すでに恒例となっておりますスタッフ総出のTシャツパネル展もお楽しみいただいておりますが、今年は店内ちょっと変わっておりますね.....そう、オープンしてはじめて座席のレイアウトを変えてみました。
お客さんには概ね好評なんではないかなと思うんですが.....スタッフ的にはまだちょっと配置に慣れないというか、空間把握がまだ甘いというか.....動線の確保とか、お客さんをご案内する時の優先順位とか.....あれこれ考え、修正しなくちゃならない点はちょこちょこあったりするんですが、ま、それでもなかなかいいレイアウト変更だったんじゃないかなと思っていますし、ここまでずっと前のレイアウトを検証しつつ.....座席数を変えずにレイアウト変更....ようやく納得いく次のアイディアが出たというわけです....4年もかった（苦笑）。

なにもわからないまんまの飲食店素人がお店を始めた4年前、オープンの前もオープンしてからも.....とにかくいろんな人がいろんなコトをアドバイスして下さいました.....うーん、アドバイスと言うより、思ったことをあれこれと思いつくままというか（笑）。

メニューのラインナップに、味つけの好み、あのお酒を入れてほしいとか、BGMはヨーロピアンジャズがいいとか、音が反響しやすいので天井に布をたらしたりした方がいいとか、ボトルキープをやった方がいいとか、お酒やデザートを持ち込みたいとか、イスが固いとか低いとか、もっとゆったり座りたいとか終日禁煙とか分煙とか禁煙タイムの撤廃とか.....そもそも三鷹でお店やるのは厳しいよとか（苦笑）。

とにかくありとあらゆることを言われたような気がします（笑）。

でも.....例えばトンカツソースの代わりにウスターソースを付けてもらいたいとか、そんなすぐに対応出来ること以外は.....ほとんどそのご要望に応えられずに来たように思います.....というか、

一見小さなコトのように思えても、
そのご要望というのが....
うちのお店のあり方そのものに関するものだったりするからです。

お店の座席のレイアウトも....例えばそのひとつだったりするのです.....テーブルをひとつ無くす、座席をひとつ減らす.....それは回り回って.....結局は単価に跳ね返ってしまう.....すぐに対応出来ることではなかったのです。

そんなご意見やご要望を伺いながら.....お客さんの入りも、もちろん売上も厳しく、そんな僕らのやり方が....あまりに素人ゆえ、まったく見当違いなんではないかと、時にぐらぐら揺らぐこともありました.....手っ取り早くクーポンとかポイントカードとか入れたらいいじゃない？....そんなご意見も伺いつつ......でも応えられない。それは僕らのやり方ではないと、そう信じたかったから......そんな時BGMに入れてたある曲の歌詞がいつも胸にひっかかってきました。

いろんな人がいて　いろんなことを言うよ
「お金がすべてだぜ」と言い切れたならきっと迷いも失せる
「Drifter」キリンジ

お金がすべて.....そう言い切れたら、確かに迷いなんか吹っ切れるよなと。
理想と現実......お金にならない状況がずっと続いていく中で.....いろんな人がいろんなことを言い.....確かに...逆に「お金がすべて」と言い切れたなら.....迷うこともないだろうと。それでも....だからこそ僕らは僕らのやり方、僕らが正しいと信じるやり方で、お金もきちんと得ようとしていました。そのやり方でなんとかやっていけるようになるのが先か、お金が底をついてしまうのか.....

幸いにしてそんな僕らのやり方でも、この4年でたくさんのお客さんにご来店いただけるようになりました......そして、お金だけでなく.....というか、お金以上に....とてもいい気持ちを持ち寄って下さるお客さんがホントにたくさんいらっしゃいます。

混んでいて狭いお席にしかお通しできなくても、早々と日替わりメニューがかたっぱしから売り切れてしまっていても....気持ちよくご了承いただけたり、小さなお子さんがいらっしゃるので....といつものお煙草を控えて下さったり、小さなお子さん連れのお客さんは....お子さんがむずかったりすると抱いてお店から一度出てあやして下さったり、携帯電話も外でご利用の方が多いですし、お食事のお済みのお客さん....新しいお客さんがご来店の時、さっとお席を譲っていただいたり.....先日の宴会はちょっとさわぎすぎて申し訳ありませんでしたと、わざわざ謝って下さる方がいらっしゃったり.....

そんなみなさんのご厚意に支えられて迎えた4周年だったんじゃないかなと思います。

確かに時々？？？ってなお客さんも、中にはいらっしゃいますし、ホントにごくまれにご注意申し上げることもありますが.....でも出来たらそんなこともしたくないわけでありますし、出来るだけこれからもあれこれ規則を決め制限するのではなく、みなさんのそんなあたたかいお気持ちとご厚意に期待したいと.....でもそれは、

甘えやきれいごとに過ぎないのかな。

....それはそうかもしれないけど。

ところで、

「最近はオープンの頃のようなのんびり感がなくなって残念です。」

時々そんな声をお伺いすることがあります（笑）。
でも.....申し訳ありませんが、それだけは絶対にお応え出来ないというか、お応えしたくないというか.....もしお応え出来るようだったら、

うちはそろそろあぶないぞと（苦笑）。

決して僕らはそれを....うちがダメになっていくことを望んではないと（笑）。

小さな帆と、小さなオール、
風と波はまったく思い通りになるはずもなく、
でも僕らはここまで流れてきた。
この先まだまだ見当も付かないけれど、
沈まない限り、僕らの信じるやり方で、
それでも確かに流れていこうと思います。

4周年、本当にありがとうございました。

さて、昨日の月イチ連休2日目。2本立ての映画を見て、新宿へ出て.....いや、ホントに久しぶりに都会に来たなーと（苦笑）。すっかりおのぼりさんなワタクシと店長ミヤザキでございましたが、えぇ、久しぶりなのでちょっと洋服でも見ようよと、特に必要な洋服ってのも....日頃の生活を考えると、たいしてあるわけでもないんですが、前からちょっと気に入ってるセレクトショップで店長ミヤザキが薄手のジャケットを誕生日祝いにプレゼントしてくれ.....そして個人的にビビッと来て思わず買ってしまったのが

きれいな紫色のポロシャツ！

ま、めったに新宿なんて来ないから、この機会を逃すまいと（苦笑）。

僕が大学生になった頃....1990年だったんですが、えぇ、その頃の大学生のファッションの流行というと、紺ブレ金ボタンに女の子の髪型はソバージュ、ローファーの靴に....

ポロシャツ！

でしたね....ラルフローレンとか、ラコステとか.....バッタもんだって出るくらいでしたし、うちの大学に石でも放り投げたら、必ずと言っていいほどテニスラケットにポロシャツの学生に当たったと.....そんなかんじ（苦笑）。今思えば.....ちょっと石田純一なかんじですね（笑）。

と、そんなに流行っているにもかかわらず.....どうも個人的にはこのポロシャツが苦手で.....ほとんど持ってなかった、持ってても着なかったように思います.....あまり自分に似合うようには思えなかったのもあるんですが、とにかく

どうやったら格好良く着れるのか全然わかりませんでした。

ま、襟を立てるとか立てないとか、前のボタンをどのくらい開けるのか.....そんなのだけではなくて、例えば....ちょっと着古されてクタッとなってきた洗いざらしのポロシャツ....襟はさすがにふにゃふにゃだったりするわけで、それをうまく、格好良く着る。確かにすごくうまく着こなせている友達なんかもいて、すげーなーと、お洒落上級者だなーと思ったわけですけど、ま、多分そうでもなかったんだろう（笑）。

それで....ほとんど.....今もいっしょですけど、Tシャツで過ごしたわけですが、Tシャツは....単純に着ればそれでカッコがついた、シンプルすぎるくらいシンプルなわけですし、ひとつの.....若者のその若さの象徴というかんじ.....カンタンに言うとロックだったんですよね、自分にとって。

でもポロシャツは.....着るだけじゃダメ、

着こなさなくちゃならなかった.....んだろうなと。

そして....そのスタイルからも.....若者と言うより.....ちょっと大人、もっと言うと、なんとなく物わかりのいい、でもソフトな外見とはウラハラの計算高いおじさん.....そんなかんじがしてたんだろう、まさにそんなところがちょっと.....だったんだろうなと（笑....思い込み激しすぎ！）。

でも....僕もあれからずいぶんと歳をとりましたし、髪型も体型も変わった（苦笑）。
そろそろ.....ポロシャツもいいんじゃないのかなと。えぇ、そんなに嫌うこともないですし、すでにワタクシもすっかりおじさんなんだろうし、えぇ、トラッドなポロシャツくらいちゃんと.....着こなせるかんじがするというか、えぇ、ふつうに着ればそろそろちゃんと似合うんじゃないかな......

20歳の若者じゃないんだからね（笑）。

ということで、個人的に今年がポロシャツ元年。
こんな日が来るとはねー（笑）。

...って、あんまり意味ないけど（笑）。

さて、昨日の定休日、午前中に健康診断に行ったワタクシでありますが.....2年ぶり、前回と同じアパート最寄りの個人病院に行ってきました。自転車ですぐだし....空いてたのもあって.....40分で全部終わりました。えぇ、やっぱり近いのが一番（笑）。

ま、正確な結果は来週出るんですが（大きい病院だと2週間待ちだったのに、ここだと3日で出る！）、先生がせっかちなせいか（失礼！）....検査しながらわかったところからどんどん言ってくれます、結果（笑）。心電図、尿検査、動脈硬化問題なし.....でもちょっと血圧が高いね.....下が高いね、ちょっと.....要指導、と。
前（2年前）に比べると.....体重が2.5kgくらい増えたんですが、えぇ、前回は尿酸値問題であれこれがんばった後なので、身体が絞れてたんでしょうね....って、でも年齢と身長と体重と.....そのバランスで言えば決して太っているわけでもないんですが、えぇ.....どうも痩せてないと健康でないみたい、ワタクシ（苦笑）。

というわけで、またちょっとしたダイエットをしようかなと。

そこで景気付けに新しいハイテクな（死語）体重計を買ってみました.....OMRON 体重体組成計 カラダスキャン HBF-361。えぇ、モノからはいるタイプですよ、ワタクシ（笑）。

というわけで身長や年齢を登録して、さっそく計ってみますと.....体重は63.5kg。体年齢は、

33歳！

おぉ！やるじゃんワタクシ！（笑）

と、そんなところでヨロコんでても仕方ないわけで、えぇ、まずは61kg目指してがんばります。

ま、きっと....お酒を少々控えるだけで大丈夫なような気がするんですが（笑）。

とにもかくにも、がんばります（笑）。

実はワタクシ.....本日（6月27日）のお昼のエントリを書いたあと、ちょっといつもと変わった....ちょっと変身したんですけど.....えー、別に望んで変身した訳じゃないんですけど、えぇ、ちょっとしくじってですね、ちょっと変わっちゃったわけです......

えー、アゴヒゲ剃っちゃいました（苦笑）。

いや、本日開店前、お店のバックヤード奥で着替えつつ、鏡に向かって電気カミソリでビィーンと、ちょっと伸びたかなとアゴヒゲも整えるつもりで......そしたらまだらに剃れてしまいました（苦笑）。あぁ、これじゃ、お客さんの前に出るのがはずかしいですねと、でも....アゴヒゲ整え用のバリカンみたいなやつは持ってきてないので.....えぇい、それでは思い切って剃っちゃいますか！......と。

いや、仕方ないなとためらいもせず、思いきっていったものの.....なんだかやっぱりちょっと.....つるりんとして、どうも落ち着かないですね、えぇ、アゴヒゲ剃ってしまうの.....何年振りなのか全然わからないくらいですもんね、実は（苦笑）。
鏡でまじまじと見てみますと.....ちょっと若返ったというか、トッチャンボウヤというか.....ま、すぐに開店のお時間ですし、いつまでも鏡なんて見てる場合でもないですからね.....とか言いつつ、やっぱりちょっとはずかしいわけであります（苦笑）。

バックヤード奥から出てきて.....はずかしさもありまして.....ねえ！久しぶりに髭剃っちゃった！....と、ミテミテ！と（笑）.....

しかし.....スタッフのみなさん....ぽかんと（苦笑）。

店長ミヤザキに至っては......

ちょっと太って見える！
（し、失礼な！）

と、そんなかんじでバタバタと臨んだランチタイム......お客さん

ほとんど誰も気付かないナリヨ！（苦笑）

ま、そんなもんか（笑）。

しかもですよ、ランチタイムが終わってティタイム、中番から入ってくるキッチンスタッフのくろちゃんも、まあこに至っては......写真と見比べてみないとわからないよ.....ですって（苦笑）。

まぁ、アゴヒゲは剃っちゃったけど、それでもそこまで印象が変わらないのは、下唇下のヒゲ（通称キヨシローヒゲ）が残っているからでしょうね......ま、それでもね

思ってるほど、人はヒトのことを見てないんだよなーと（苦笑）。

そして......ヒトの印象ってのは、ホントに漠然としてるんだろうなと。

確かに自分がお客さんを覚えたりする時も......そんなところありますもんね.....アレ、このお客さん今日はいつもと違うぞと.....そこまではわかっても、それ以上は.....やっぱりわからなかったりしますもんね....

しかし、なんとなく寂しいと思ってしまうのも、またしかり（苦笑）。

ということで、えぇ、ここでワタクシ一応みなさんに自己申告してみました（笑）。

ま、でも1週間もすればまたほとんどいつもどおりになってしまうんでしょうけどね、ハイ。（笑）

我ながらお騒がせいたしやした（笑）。

4周年を迎えてちょっとしたある日、アマゾンから予約しておいたCDが届きました。佐野元春さんの「『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』 限定編集版」。最近この手の....ボーナストラックや未公開映像を含めたパッケージ商品がよく出たりしますけど、えぇ、これもまさにそんなかんじ....ではありますが、このアルバムは僕にとってとても大切なアルバムでしたし、彼（佐野元春）のアルバム中、やっぱり最も好きな作品であることにかわりがなく......19年前....'89年のアルバムで、僕は19歳.....地元の予備校に通っておりました（苦笑）。

このアルバムのなにがいいのか？

ま、それは人それぞれなんでしょうし.....全然好きじゃないひともいらっしゃるとは思いますが、僕は今回のこの限定版をあらためて聞き直して、それがすごくよく理解出来たような気がしました.....あの頃の僕が、どんなに衝撃を受けたかも、ありありと思い出せました。

それは...僕にとって

ひとつの啓示、ひとつの救いでした。

●

中学生の頃、僕は同じ学年の男子のグループに.....嫌われておりました（苦笑）。
いじめられてた.....ほど陰湿でも暴力的でもなかったし、でも聞こえよがしに陰口をたたかれたり.....えぇ、はじまったばかりの青春時代....にもかかわらず気持ちが塞ぐ中学生活。それでも他に.....学校以外に自分が所属する社会というのがあれば、それはそれで気も紛れたのかもしれませんが....過疎化の進む農村の小さな中学校....ひと学年が50人ほど、全校生徒が200人に満たないホントに小さな中学校、僕の居場所はそこしかなく、それを考えると.....

それはそれでけっこうツライものでした。

原因は.....まぁ、ハッキリしていました。
それは....元はといえば.....口は災いの元、でしたね（苦笑）。配慮もなく言いたいことを言いたいように言う....自分のこともヒトのこともなんでもかんでも。まだまだこどもだったから誰かのことを思いやる....そんなことを考えさえもしなかった。

だから誰かを不愉快にしたし、
そして.....そのしっぺ返しをくらっただけなのでした。

自業自得。

まさにそのとおり....それはよくわかっていました。

ま、そんなことをわかった上で.....でも現実的にはつらいところに追いやられている。さて僕はどうすればいいのだろうと。

自分のことを嫌いな人。

その人達とどうやってつきあえばいいのか？

ひとまずはちょっと黙ってみることにしました（苦笑）。
考えなしにおしゃべりだった頃よりは.....悪くはなかった（笑）。でもそれではなにかを好転させるほどのことは、もちろんなくて....だからどうやったらいいのか......媚びへつらって....人目ばかりを気にしても.....結局はうまくはいかないし、やっぱりみじめだった....いったいどうすればいいのか？

わかりませんでした。

わからないまま.....なんとか中学校を卒業しました。どんなに楽しく笑っていても、ココロのどこかいつもそのことを考えていた.....ツラかった3年間。一回でも休みはじめたら、もう学校には行けなくなるかもと....えぇ、皆勤でしたよ3年間（苦笑）。でも....それでも仲のいい友達もいたし、両親も兄弟もいて、ちょうどギターにも出会った.....絶望的に孤独なわけではありませんでした。

山口市の大きな高校に入って....そりゃ中学校が小さいからね、えぇ、それに比べたら遙かに大きな高校で....中学時代の反省から、まず僕はなるべく目立たないようにしました....新しい人間関係、まずは嫌われないようにしなくてはと.....なるべく仲良くできるようにソフトにまいりましたが......えぇ、こんだけ人が多いと.....ふつうにしてればあまり自分に関心が払われることもないなと（笑）。
それからはまずまず自分の個性も出せるようになったし、ちょっとはおしゃべりでもいましたけど、それでも.....やっぱり人目が気になりましたし、誰かに嫌われるおそれというのはそうカンタンに拭い去れません。

高校を卒業して、地元の予備校へ。
大学に入るために勉強する....わかりやすい目的があったし、そんなにみんなと仲よくしなくちゃいけないとか、考えずにすんだ....その分やりやすかった予備校時代、そのアルバムと出会いました.....佐野元春「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」。

単身ロンドンに渡って作ったとてもロックでパンクなアルバム....吠えるような剥き出しのギター。ベースもドラムもタイトなリズム、音ははからからに乾いてて、そこに現代詩的な比喩表現の積み重ね.....と思ったら、血や涙が流れるようなわかりやすく生々しい言葉が溢れてきて......身体の中の根源的な力みたいなものが真正面から圧倒的な大きさで僕を打ちました。

イヤな奴らはそのままでいい。
「陽気にいこうぜ」佐野元春

そうか！....と。

自分を嫌いな人と、どうやって関係を良好にしていけるのか.....そんなことを考えながら、僕はとてもみじめで卑屈で.....暗い回転ばかりをしていた.....あぁ、そうか、

そんなことは考えなくてもいいんだな。

僕は彼らを.....どうにか変えたかったんだろう.....どうにか....自分を好きになってもらえないだろうかと。でも....誰かを変えるのは、途方もなく難しい。

だったら、自分が変わればいい。
自分の考え方や生き方を変えればいい。
そういえば彼の歌に、こんな歌詞もあった。

なにもかわらないものはなにもかえられない
「インディビジュアリスト」佐野元春

19歳の僕は....やっとそこで中学時代のその暗い呪縛から解き放たれたような気がしました。そう、自分の好きな人達と、自分の好きなことを思いっきりやればいいんだよ、僕の人生や時間は、そんな風に使われるべきなんだよ！

そうなんだヨ！（笑）

.....ま、だからといって、その後夢のようなバラ色の青春時代が訪れたわけじゃないですけどね（苦笑）。

●

人に好かれたい。
今でも.....いつもそう思っています、出来るだけ、人に好かれたい。

それは.....こんな、お店なんかやるには、とてもいいアイディアだと思います。誰も彼もに好かれることは出来ないとわかってはいますけど、それでも.....このお店に来てくれる人には.....出来るだけ好かれたい。そう望むこと、そう努力することは決して間違ってはいないし.....あのツラかった中学生の頃の後遺症というよりは、やっぱりあの頃僕がつくづく学んだことなんだろうと。

でもそれでも嫌われる時は、やっぱり

......そのままでいい。

その人達に好かれようとするでもなく、そしてその人達を逆に嫌悪することもなく.....自分の好きな人達.....友達や家族、そしてスタッフにお客さん....そんな人達のことや、これからのこと、なるべく楽しいことをこれからもずっと考えていきたいと思います。

6月迎えた4周年。
実は僕はずっとそんなことを思ってた....
彼の歌を何度も聴きながら、

もっともっと強くならなければ、と。