当店名物店員okayanプレゼンツ「ヨタバナシ」。日々のこと、お店のこと、ワタクシのこと、あんなこと、こんなこと、ちょこちょこ書いてます。

September 11, 2008

運動会の思い出。
[ オモイデバナシ ]

先日朝の自転車通勤中に....近所の小学校で運動会の練習をしてた....という話を書いたんですけど、えぇ、実はそのつづきでこんなのを書きかけてたんですね.....で、ちょっと長くなりそうだったので、ヨタバナシにまわそう!と思いつつ....ちょっと時間があいてしまいましたが(苦笑)。

ということで、近所の小学校。
朝から小学生のみなさん元気ですね、えぇ、みんなで真剣にリレーの練習.....紅組の選手と白組の選手、ホントに横並びのデッドヒートで.....コーナーでどっちが有利にペースを掴めるか....が勝負のポイントだ!なんて、そんなに見てないですけどね....さぁ〜っと自転車で通り過ぎただけだから(笑)

僕が子供の頃、うちの小学校は.....ちいさな山間の学校ということもあって、運動会のリレーは、足の速い人の選抜リレーじゃなくて、全員リレー......みんな一回は走るわけですね。遅い人も速い人も、全校生徒が走っても......人数が少ないからたいして時間がかからないと(苦笑)。でも親御さんからしてみれば、どの子もちゃんとそうやってバトンとか持って.....中にははだしになんかなったりして(そうすれば絶対的に速く走れると思われていた....当時.....笑)、ホントに運動会の最後の最後、クライマックスで盛り上がる競技だったわけです。

しかしながらですね、ワタクシ.....生まれてこの方足が速かったことなんかなくて(苦笑)、運動会全然好きじゃなかったんですけど......徒競走はビリで、障害物走はビリから二番目で....それでもこの最後の全員リレー、それはそれなりにすごくがんばってたと思う.....我ながら.....ま、遅いんだけど(笑)。

ちいさな学校....それこそ、その時いっしょにいる生徒をみんな知っているような、そんなちいさな学校で、紅白に分かれて、バトンをつないで、みんなで走る。勇ましくて、華やかないつもの運動会の音楽がスピーカーから流れ、僕はドキドキしながら.....抜かれないようにと、そして前に追いついてやる!と....ちょっと興奮気味でバトンを受け取ったら、ヨーイ・ドン!

でも実際、抜かれもせず、追いつきもせず.....僕の番は終わって、
そして、リレーも、運動会も終わる。

うちに帰るといつも母が......リレーの時、僕が走って、前を走っている人と差がつまったよと、言ってくれてた......きっとホントはそうでもなかったんだろうし、全然引き離されてたかもしれない。でも.....それでもきっといつもそう言ってくれてたんだろうなと(苦笑)。

実際、母は小さい頃とても足の速いこどもで、えぇ、自分の息子がこう......パタパタ足が遅いと、それを幼稚園の運動会で目の当たりにした時.....

ひどくがっかりしたそうです(笑)。

こりゃ〜ダメだと(苦笑)。
私の思い通りのこどもになんか.....すでになってないと(苦笑....なんで足が遅いのか理解出来なかったらしい)......でも逆に、それである種の諦めもついた.....

あぁ、この子はこの子なんだなと。

だからその後、僕ら3兄弟を育てる時に、その母の....思い通りの型に、出来るだけはめないようにと育ててくれたらしい。音楽....ピアノやオルガンを習わせるのが流行ってたし、実際母がこどもの頃、時代や家庭の事情もあって、やりたかったピアノを習えなかったので、是非こどもには習わせたかった.....そこで白羽の矢が立つのが当然長男のワタクシ.....モーレツに泣いて嫌がったと(苦笑).....だから、ま、仕方ないかと(笑)。

小学生や中学生の頃、運動会や、体育系のイベントで、いいとこなんて見せたことなんか一度もなかったと.....今思えば.....ホントにそうで、でもいつも母は....ちゃんと豪華な手作りのお弁当を用意して、なかなかいいところに陣取って応援してくれた。

だから、運動会の終わった、その夕方。
あんなにうれしかったんだろうな。

....死ぬほどキライだったのにねー>運動会(苦笑)。

とにもかくにも今年も運動会。

足が速い人も、そうでもないヒトも、がんばって下さいね。

そしてお父さんもお母さんも、
しっかり見ていてあげて下さいね。
みんながんばるから、きっと。

 
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September 17, 2008

書き文字のすすめ。
[ オミセバナシ ]

今日のランチが終わって.....いつもどおり下の黒板を書き替えに下りるわけですが....えーっと今日の日替わりデザートは「自家製ヨーグルトムース」....の自家製バナナジャム添え.....って、このバナナジャムが評判いいんだよねーと、調子よくチョークを走らせておりますと....ん?....背後に気配を感じます。

ちょっと品のいいかんじの、ご年配のご婦人がそこに立っておられました。

どうも....ってかんじで、ちょっと会釈をして、黒板書きを続けます......続きまして、日替わりパウンドケーキは紅茶の....

とてもお上手ですね。

と、そのご婦人が声をかけて下さいました。なんでも.....文字に関するお仕事、資格をお持ちということで、僕が書いているその書き文字をとても気に入って下さったということでした。

といっても、ワタクシ....別にそんな文字に関する資格....習字とか日ペンのミコちゃんとかだってやってたことはなく、普通に上手な文字に憧れはしましたが.....でも個人的には.....決して字が上手な子供ではなかったと思いますし、今でも.....ま、それなりにそれっぽくはありますけど、ちゃんと出来る人にとっては、ちゃんちゃらおかしいヘナチョコ文字だったりするんだろうし(苦笑)。

デザインの仕事をしてた時.....個人的にいつも頭を悩ませてたのが、配色と書体の選択.....これだけピタッとはまれば、あとは勝ったも同然......くらい重要なんですけど、すごい選択肢が多すぎてどれ選んでいいかわからないわけです.....もうここは完全にセンスが問われるところ(苦笑....今でも自信はありません)。
しかし....ここで手書き文字やレタリングを出すと.....いっぺんに、どうやっても自分らしい、自分の色の濃いデザインになります.....が、個人の色を濃く出すことは....その頃の僕のようなフリーランスのデザイナーにはあまり必要なことではありませんでした.....あくまで、クライアントの伝えたい内容をきちんと伝えるためのデザインである時.....自分らしい書き文字は、かえってやりすぎなかんじがしました。

なので.....3回くらいしかやったことがないかも、書き文字(苦笑....修正がしにくいのもネックでしたね)。

今こうしてお店をやって、毎月新聞やホームページ、もちろんお店の日替わりメニューと、ワタクシの書き文字が大活躍ですけど、えぇ、それは.....クライアントのやりたいこと自体が....もちろん僕らがやりたいことでありますし、それを伝えるには.....苦手な書体選びで時間や頭を使うよりも、えいやと書いた方が速くてしかも自分たちらしい....らしさが伝わるわけです。

もうそれは圧倒的に伝わる。

文字の並びによって、点を打つ位置とか、払いの長さとか、比較的大袈裟に....視覚的におもしろいか.....もちろん文字としての可読性が高いことも大事.....漢字や平仮名は元々象形文字だから....つまり形を表しているわけで、絵を描くように字を書いているところがあります。文字の意味だけでなく、見た目.....のリズム感、書く時のライブ感というか、なんというか....個人的には「茗荷」とか「茄子」とかすごい書くのが好きなんですけどね(笑)。

ワープロからパソコンになって、それぞれお店が自分のところでちょっとした広告とか作ったりされますけど、いつも普通の太いゴシック体の書体で、なんとなく仰々しいかんじのものばかりお見かけしたりします.....手で書かれた方がいいのになと.....下手でも一生懸命作った方がいいのになと.....理屈じゃなくて、ぱっと見....そこからなんとはなしのいいかんじが伝わることもあるし、逆に....ある種のかんじの悪さが伝わる場合もあります.....これはもうホントに逆効果なわけですね。

というわけで.....ただいまスタッフ募集中の当店(笑)、募集の詳細が書いてある用紙も.....手書きで書かれてますよ.....実は手書きで書いて、スキャナでMacに取り込んで、それからレイアウトする....意外と手間がかかっているんですが.....やっぱりこれが「打ち文字」なのとでは全然印象が違いますよね......それによって、結局応募して下さる方も違うんではないかなと思います。

そのくらい、伝わるものが違うと思いますね。

そして伝わるのは、きっと内容だけではなくて、
その....姿勢なんだろうなと。
きっとあのご婦人も....そうゆうものにふと気を留められたんではないかなと思います。

毎月新聞の最新号をひとつとって、お渡しする。
是非一度お伺いしますね.....三階ですからね!とご挨拶してお見送り。

なにかを伝えようとする時、
えぇ.....面倒くさがらずにね、
やっぱりそのくらいの手間は惜しまないようにしないと。

うちのキッチンスタッフ......あんなに丁寧に作られたごはんに申し訳ないなと(苦笑)。

えぇ、これからも書きまくります、きっと(笑)。

 
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