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June 15, 2009
June 16, 2009
えー、ということで、秋発売が決まりました当店初の本、通称「リトスタ本」。
この本ができるまでを、ちょこちょことまたこうしてレポート形式でアップすることにしました。実際どんな人が関わって、どんな作業をし、そして発売までこぎつくのか?.....実際、僕自身、自費出版の同人誌ならこれまでも作ってきましたけど、えぇ、今回はちゃんと出版社で出版していただくわけで、
どうやって本をつくるのか?
本ってどうやってつくっているのか?
そんなことを実際にこの「リトスタ本」を通してみなさんにも知っていただければいいなと思います.....もちろん僕らにとっても初めての体験でありますし、えぇ、戦々恐々としながら....やっぱり底抜けにわくわくしてもいます。
さて、それでは昨日デザイン事務所さんで顔合わせをすませましたので、今回のこの「リトスタ本」に深く関わってくれるみなさんをカンタンにご紹介しますね。
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今回のこの「リトスタ本」。
そのコンテンツに.....どなたかいいお客さんに取材をして、うちのお店の魅力を語っていただく.....なんていうものはございません(苦笑)。僕らが恣意的にお客さんを選び、都合のいい言葉を引き出すというのは....あんまりよろしくないんではないかと、作為的すぎやしないかと。
でも、お客さんの想いみたいなのを一切載せないというのもどうかと?(笑)
というわけで急遽開催が決定!
お客さん参加企画!
「あなたにとってリトスタとは?」
書籍の裏表紙帯にてご紹介することになりました!
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June 17, 2009
本の企画というのは、最初に思いついたアイデアを、いろんな方向から補強していく作業だと思います。
「リトスタの本を作ったら面白いんじゃないか」というアイデアは、四年前にミヤザキさんやokayanと取材を通じて知り合った頃からぼんやり考えていました。ただ、自費出版ならともかく、全国津々浦々の書店に出回るような本を作るのは、ちょっとした思いつきだけでできることではありません。大勢の人や多額のお金が動くことでもありますし、出版社もそれなりのリスクを背負います。だから、企画をする際は、出版社の編集者さんに「これはいけるんじゃないか‥‥?」と思わせる説得力を持たせることが必要になります。
ここで間違えてはならないのは、「今、世間ではこういう本が売れているから‥‥」というデータに頼りすぎないということ。データを基に理詰めで企画を発想すると、結局ほかの本の模倣になってしまって、オリジナリティのある面白い企画にはなりません。類書をチェックすることは重要ですが、それは「この本みたいな本を作ろう」という模倣の対象としてではなく、「この本を読んでいる読者なら、自分が企画している本も読んでくれるんじゃないか?」という読者層の参考として考えるべきです。
リトスタ本の企画の場合、お店のことをあまりよく知らないライターの方だったら、最近世間でよく出回っているお洒落でスマートなカフェ本のような本を作ろうという発想をするのではないかと思います。でも僕はアマノジャクなので、「お洒落なカフェ本にだけは絶対したくない」と思っていました(笑)。僕が知っているリトスタの人たちは、お客さんが気づかない場所で、むしろ愚直なくらい真摯に料理やサービスに向き合っています。そういう真摯さは、単なるお店経営のノウハウを越えて、人としての一つの生き方を示すものになりうるはずです。本にするなら、そっちの方が断然面白い。
僕はその「真摯さ」を伝えるということを出発点にして、リトスタというお店の魅力やこれまでに彼らが積み重ねてきたものを、お店のことを知らない人にもわかりやすく、かつ面白く読んでもらえるような方法を考えていくことにしました。どういう構成にするか? どんな文体にするか? デザインやビジュアルはどうするか? などなど‥‥。
最初に思いついた「自分が読者だったらこんな本を読みたいなあ」というアイデアを大事にする。そして、そのアイデアを一番いい形で伝えるにはどうすればいいかを考え、補強していく。そうやって本の完成形のイメージをできるだけ具体的に練り上げていくことが、本を企画するという作業なのです。
‥‥まあ、そうは言っても、このご時世、本を一冊出すだけでも大変なんですけどね(苦笑)。
(yama_taka)
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ちなみに、当店小さな飲食店ではありますが、実はノートのMacが四台、経理用のWin機が一台あります、ハイ(笑)。(お)
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June 18, 2009
にがんがん赤を入れつつ、付箋も貼る貼る(笑)。僕の方も書籍タイトル
のレタリング完了。ぐいぐい作業が進んだのは、のんびりな夜だったから
ですが(苦笑)。(お)
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June 19, 2009
僕のようなフリーライターが本を出そうとする時、ある意味一番大変なのが、出版社への企画の売り込みです。小説家の方とかの場合は完成した原稿を持ち込むこともあると思いますが、リトスタ本のような企画の場合、執筆前の企画段階から持ち込むことが多いです。
出版社側から見れば、どこの馬の骨ともわからない僕のようなライターの企画なんて、引き受けなければならない理由は何もありません。企画書を突き返されて当たり前、何の文句も言えないという状況に自ら飛び込んでいくのは、正直、かなりの覚悟が必要ですし、ストレスもたまります。
僕が今年の春に上梓した「ラダックの風息」という本の場合、最初に知人の紹介である大手出版社の編集者さんに本の企画をプレゼンしに行ったのですが、その時はもう、散々でした。苦労して作った企画書も、ぱらぱらっとめくられただけで読まれもせず、ノートパソコンで写真をスライドショー再生しても、ろくに見てもらえない。
「いやー、今時こういう本を出すなら、エコとかに絡めなければダメだよー」
「写真をカラーに? 無理無理、うち、人件費だけで相当かかっちゃうから」
「いっそ、あなたがラダックで家でも建てたら面白いんじゃない?」
‥‥と、本当に好き放題に言われました(苦笑)。結局「ラダックの風息」は別の出版社からほぼ理想的な形で出すことができたので、まあよかったわけですが。
売り込みに行った出版社で編集者さんに企画を気に入ってもらえたとしても、それだけでは本は出せません。社内の企画会議、稟議、稟議、また稟議‥‥といくつものハードルをクリアしなければならないのです。そのためには、とにかく周到に企画を練り上げて、どんな相手でも説き伏せられるくらいの理論武装をしておく。そしてプレゼンの際には、暑苦しいくらいの熱意を込めて説明する(笑)。それくらいの努力をしなければ、本の企画を通すことはできません。
‥‥で、リトスタ本の売り込みはどうだったかというと。
この本の企画を練っていた時、僕は「女性の編集者さんと組めたら理想的だな」と考えていました。執筆を担当する僕が男ですから、編集段階で女性の目線が入れば、うまくバランスが取れるのではないか、と。ただ、前のエントリーでも書いたように、リトスタ本はよくあるカフェ本のようにはしたくなかったので、そういうカフェ本をたくさん出している出版社は、売り込むとしても後回しにしたいと思っていました。
そこで最初に連絡を取ったのが、美術出版社の宮後優子さん。宮後さんは「デザインの現場」というクリエイター向けの雑誌の編集を長年担当されていて、僕も何度か一緒にお仕事をさせてもらったことがありました。美術出版社さんは、仕事の進め方がとてもきちんとしていて、紙や印刷など本作りのノウハウに長けていて、優秀なデザイナーさんとのコネクションも豊富。リトスタ本を出すなら面白い組み合わせなんじゃないかと思ったのです。
最初に「こんな企画があるんですけど‥‥」というアバウトな打診のメールを送ったところ、宮後さんは「せっかくなので、実際にお店に伺ってから企画の話を伺いたいです」と、わざわざリトスタまで出向いてくれました。で、二人してその日のランチを食べた後、食後のコーヒーを飲みつつ、用意していた企画書を見ていただきながら、企画の説明をしました。リトスタ本の企画をリトスタで紹介できたので、ある意味理想的なプレゼンでした。
「面白そうですね。じゃ、私が次の社内企画会議で提案してみます」
「その会議って、いつですか?」
「来週の水曜日ですよ」
で、一週間後。宮後さんから「リトルスターレストランの企画が通りました」というメールが届いたのです。あまりにも早く決まってしまったので、びっくり。
もちろんこの結果は、社内企画会議で宮後さんががんばってプレゼンをしてくれたおかげです。でも、一冊の本を出すことすら困難なこの状況の中で、リトスタ本の企画がこんなにもスムーズに決まってしまったということに、僕は何か目に見えない巡り合わせのようなものを感じずにはいられませんでした。
‥‥正直、かなりホッとしました(笑)。
(yama_taka)
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June 20, 2009
June 22, 2009






