第21話

ブラッシュアップ。

しばらく更新間隔が空いてしまいました。7月中は、本文の原稿を仕上げていく作業----ブラッシュアップにかかりきりになっていました。

7月初旬に書き上げた草稿をミヤザキさんとokayanに読んでもらったあと、「ここはニュアンスが違う」「ここにはこういうエピソードを加えたい」「ここはこう書き直してほしい」というポイントをかたっぱしからチェックしてもらい、それを僕が草稿に反映させてリライト(書き直し)をし、また二人にチェックしてもらい、またリライトをし‥‥という感じで、特に7月の後半は、修羅場と言っていいほどの状態。二人はお店の仕事もしながら深夜や早朝の時間に必死になって作業を進めてくれましたし(お疲れさまでした)、僕は僕で、コンビニのサンドイッチをかじりながら朝から晩まで仕事机に張り付いて、ひたすらキーボードを叩き続けました。ケンカ寸前の侃々諤々の議論に突入するのはざらで、さすがに精神的にもかなり煮詰まってきて、「本当に完成するんだろうか‥‥」と途方に暮れたこともありました。

今回、僕にとって一番難しかったのは、「距離感」の設定でした。この本は、日頃からリトスタのことをよく知っている方々だけでなく、全国津々浦々の本屋さんの店頭でいろんな方々にも買っていただくものです。リトスタのことをまったく知らない人が手に取って読んでも、とっつきやすく、すんなりと入っていけるような、近すぎず、遠すぎずのほどよい距離感を保ちたい。彼らの熱意や伝えたいことを可能なかぎり汲みつつ、客観的な冷静さも忘れないようにしたい。二人の目線で語り進めていきながらも、僕という書き手の存在がフィルタになることでその微妙な距離感をキープできるように、些細な言い回しにまで神経を使いながら、ブラッシュアップを進めていきました。

いや〜、予想はしていたけれど、やっぱりきつかった(苦笑)。

8月2日の夜、ついに、ようやく、決定稿が完成。でも、本作りはまだまだ終わりません。これから本格的な編集作業が始まります。

(yama_taka)

 
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