まずは財布を取りに行く。

[ 小さな星日記 ]

お盆休みに吉祥寺でお酒をしこたまのんで酔ってタクシーで帰ってきて、近所のコンビニで買い物してうちに帰る間に財布を落とした、という話を書きまして、でも拾って警察に届けて下さった方がいらっしゃいまして、あぁ、ありがとう、ありがたや、と先日の定休日、三鷹警察署仮庁舎まで取りに行きました。

うちからすぐに東八道路に出たら、東へ向かって、延々自転車をこぎます。自転車は通勤にも使っている三角自転車Stridaなので、ちょこまかとペダルを踏みますが、なかなかスピードも出ずに、ほとんど久我山近くにある三鷹警察署仮庁舎(完全にプレハブ建て!)につく頃には、ホトホト疲れておりました。

アルミサッシの小さな玄関を入るとすぐ右手に会計係がありました。ここに落とし物は届くのですね。
あのう、とやっぱりなんだか申し訳なさそうに、財布を落としてこちらに届いている旨を話し、先日送っていただいたFAXを渡しました。本人確認のために保険証を見せて、係の方はあれこれと書類を用意して、まさに僕の落としたその財布を引っ張り出してきてくれました。

あのねー、現金は入ってなかったみたいなんですよー。

....そうですか、わかりました。

やっぱり少しは期待してたのもあって、多少がっかりはしましたけど、それでもそれ以外のものは完全に帰ってきましたし、免許証だけじゃなくて、病院の診察券とか、その領収書、Suicaのカードや家電量販店のポイントカード、近所のドラッグストア・Tomod'sのスタンプカード(全部押してある)、も返ってきた。

なにより、財布そのものも返ってきた。
それだけで、というより、返ってきた、ということがとてもとてもうれしいことに思われました。

ポケットにむき出しのまま入ってた小銭と数枚の紙幣を、返ってきたばかりの財布に入れて、次に財布をきちんとカバンに入れてから、さてと今度は血液検査の結果を聞きにいきましょうと、病院まで自転車を走らせます。
診察券が返ってきてて、助かります。

ぽつぽつ降ってくるあたたかく小さな雨が、Tシャツに穴をあけるみたいに模様になります。
なま暖かく、湿っぽく、なんだかやるせなくもどかしい気持ちでありました。

(病院の話は、明日へつづきます.....「世界の車窓から」風?)

 
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