2015年1月 7日

ささぽん卒業と、ワタクシからまたいつものようにあれこれと(笑....長いです)。

[ お知らせ ]

あー、去年のことを言うと鬼が笑うと申しますが(ウソ)、えぇ、年末書かなくちゃと思いつつ、怒濤の14連勤明けはすっかりコト切れてお店のことはなにも手がつかなかったワタクシokayanでございましたが、えぇ、遅ればせながら本日当店新春初日.....昨年末で当店を卒業したささぽんの話を書いておかなくちゃですね。

ひとまずは.....昨年末は12月29日は最終日の仕事上がり....ささぽんを囲んでみんなでパチリ!

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OBスタッフははまちゃんが駆けつけてくれ.....ささぽんのお隣でバッチリ目をつぶってしまっている青年は長らくお付き合いしております彼でございますね、えぇ、ワタクシと同郷は山口は下関のご出身!(えこひいき)

卒業のお祝いは....まずはキッチン男性チームから花束を!(ぱちぱち)

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スタッフみんなからはなにやら大きな箱.....

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開けてみましょう.....

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しっかりした膝掛けでした!次の職場ででも使ってねと、あったかくしてねと....

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鳥の模様がリバーシブル....実にささぽんにお似合いなカラーリングですな!

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そしてワタクシからはおなじみの卒業アルバム!.....あぁ!これリトスタ入ってすぐ、ホーリーさんといっしょに撮った写真だ!と、いや、今のささぽんと全然顔つきが違いますよ!一目瞭然!(笑)

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そして店長ミヤザキからは直筆の小さなリトスタレシピブック!.....年末は忙しかったからあんまりたくさん書けなくて後半丸々空いてるけど、そこはバイトしてる間に習ったあれこれレシピやドレッシングのつくり方を清書するといいよ!と.....これから自宅であれこれ活用してくれるとうれしいね!

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と、このあとは深夜まで残って下さったおなじみのお客さんからあれこれプレゼントをいただいたり.....ワタクシドモオーナー夫婦がここんとこずっと練習している歌をご披露したり......実はスタッフひとりひとりに手紙を書いてくれたささぽん.....あー、ワタクシ起立させられ、ささぽんがホロリとしながらそれを読んでくれて....ワタクシもホロリと(苦笑)

花嫁の父かよ!(笑)

ってなわいわい楽しい最後の夜、名残惜しいけどまた会おね。


と、さて.....やっぱりね、ここでささぽんってヒトを.....少なくとも当店でのささぽんってのを振り返ってみますと.....いや、入った頃はホントにね、ホントか?ってくらい仕事が出来なかった(苦笑)......仕事が出来ない以前に、

同じ言葉を介してやり取りをしているのか?

それすら時々解らなくなるくらい.....ワタクシドモは彼女のことを全く理解できなかったですし.....同じように、彼女もワタクシドモのこと.....というか、あらゆる意味で当店の仕組み、リズム、スピードについてこれなかったんだと思う。
それでもがんばろうと、自分なりに考えてやれば.....「勝手にやるな」と言われるし、教えられたとおりにやれば.....「臨機応変に考えてやれ」と言われる.....シフトに入る度、毎日のように仕事上がりの反省会は涙涙.....彼女曰く「100回以上泣いた」と(スミマセン)、なかなか思うように仕事が出来るようにもならないし、叱られてばかりの日々......いや、ホントツラかったろうなーと、それはそう思う。

でも、絶対に甘やかすわけにはいかなかったのであります。

彼女がうちに来たのはほとんど職歴もなく28歳.....ここでちゃんと仕事が出来る、人と力をあわせてひとつの目的を達成する.....そのために観察したり考えたり、相談したり、助け合ったり.....エイヤとチャレンジしてみたり.....そんなアタリマエのようなことをきちんと身につける、ある意味そのラストチャンスだろうなと、だから仕事が出来るようになるまではホントに認めてあげられなかったし、信頼してあげられなかった.....毎日毎日叱ったし、時にはホントに酷く雷だって落とした。

ただ、彼女が誰より心根のきれいな人だってのは、ソコヌケに信じておりました。

あまりの邪気のなさから誰のフトコロにもすっと入っていける.....それが彼女の接客の最大の魅力でありましたが、いや、本当にそれは天性のもののようでもあり.....ご家族やお友達、みなさんが彼女を大切に育んでてきた.....その結晶なんだろうなと。
自分の子供をまっすぐ育てていくのが親の仕事なら、そのすくすく育った子供をちゃんとした大人にするのは....甘えナシで容赦なく鍛えていく「アカの他人の大人」の仕事。他人の大人と「仕事」の中で深く関わることで、結晶は磨かれ、また自ら磨き、光を放つ。

そして彼女と関わる中でハッキリ理解したのは、ワタクシドモオーナー夫婦が次の世代に対して果たすべき役割はその

口うるさくてメンドクサイ、アカの他人の大人

なんだなと(苦笑)....それまではお店が上手くいくように、お店の役に立ってくれるようにとスタッフを指導してきたようなところがあったけど、ささぽん以降は「その人がきちんと大人になれるか?成長していけるか?シアワセになれるか?」というのがうちのスタッフ教育の主眼になりました.....そうゆう意味では、ホントに彼女は逆にワタクシドモをガチで激しく鍛えてくれたと思う(笑)。

彼女がうちでの仕事を諦めずにがんばってくれたのと同じく、
ワタクシドモも、彼女を決して見放さないとがんばったのであります。

さて、昨年末は、ささぽんが卒業するほんの数日前、忙しい夜営業が少し落ち着いた頃.....ひとりの女性のお客さんがご来店されました。そのお客さん、少し前にお友達ごランチにご来店.....実は目の不自由な方でした。
ささぽんはその時の彼女を覚えておりましたので、すみやかにそのことを理解、それを前提に上手にカウンタ奥のお席にエスコートしつつご案内....おしぼりやメニューをお出しするのもそれを踏まえてうまく対応.....気持ちのいいやり取り、お食事を終えられ、お帰りには控え目に入り口扉を開けて差し上げたり......本当に気持ちのいい接客で、もしも自分だったらそんな風に上手くやれたかな?とワタクシ自身が思うほど、いや、本当にちょとホロリと来るほど感動したんだよなと....仕事上がりにささぽんにそう伝えますと....

ちょっと気を使いすぎみたいに思われたら逆に負担だろうなーとも思って(接客したんですけど)、でももっと上手くやれただろうなーと.....

あぁ、もう教えることはなにもないね。

もしもうちに来た頃のささぽんなら「なんとかしてあげなくちゃ」ってな気持ちばかりが先走って、でも実際なにをして差し上げればいいのか.....解らず仕舞いに空回り(しかも上手くやる接客の技術もない).....ってなパターンだったろうけど.....今はこうしてちゃんとお客さんを観察して、どこにどのくらいのタイミングで手をさしのべればいいのか.....それをちゃんと考え、お客さんに確認して、そして実際に手をさしのべる.....うん、いい仕事が出来るようになったね。

だからもうちゃんと自分で自分を磨いていけると思う。
(もちろんカンタンじゃないだろうけどね)

うちでがんばってきたことって、彼女の人生で考えてみれば、まだまだ準備体操から助走にすぎないんだよなと、えぇ、ここからが本番。自分で決めたスタートラインに立ち、これから自分の才能を発揮して欲しいなと、えぇ、切にそれを願います。

あー、しかし、こんだけ長く書いたところで、彼女に対して思ってることの半分も書けない!(苦笑)....そのくらいある意味濃く深くガチで向かい合ったこの3年......お互いに諦めず逃げずによくがんばったよな!(笑)

年明けささぽんが出勤してこないののが.....なんだかずいぶん不思議に思える2015年の新春初営業日......長らくのご静聴、ありがとうございました(笑)。

 
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