当店名物店員okayanプレゼンツ「ヨタバナシ」。日々のこと、お店のこと、ワタクシのこと、あんなこと、こんなこと、ちょこちょこ書いてます。

February 15, 2008

たとえなんにもできなくても。

[ オミセバナシ ]

お店でこうして働いていると、いろんなお客さんのいろんなお話をお伺いする.....例えば先日みたいに大学に合格しましたとか、結婚することになりましたとか、祝!ご懐妊から...赤ちゃんが生まれました!とか、僕らもとてもうれしく、いい気分にでもなってしまうようなすてきなニュースを伺うことも多々あるわけでありますが、逆に....ちょっとツライニュースを聞くこともあります....おなじみのお客さんが三鷹を離れられることになったり、仕事がホントに忙しいとか、身内やお友達にご不幸があったとか、怪我や病気をされたとか、いろんな....人の関係が.....うまくいかなくなってしまったとか、ほんとにいろいろ.....でもそうゆうちょっとツライものを抱えた時.....わりとお店から少し離れられる方が多いように思います.....まぁそりゃちょっときつい時、わいわい外食なんてしようと思いませんよね、そんな気持ちの余裕がないですよね、確かに.....でもそんな時こそ、逆においしいごはんでもたべに来て欲しいなと思ったり。

ま、でもなんだか急にいらっしゃらなくなったお客さんがいらっしゃったりすると.....なんか失礼なことでも申し上げたんではなかろうかと、えぇ、なにかしでかしたんではなかろうかと....当店おしゃべり店員のワタクシは胸に手をあててよく考えたりするわけです、ハイ(苦笑)。

しばらくご無沙汰だった、とてもすてきな女性のお客さんから、この連休中にメールをいただきました......ちょっとお店に行けなかったのは引っ越してしまったからです、と。ただ、それは単純にお引っ越しをされたというのではなく、彼女の人生にとって.....大きな....そして暗く苦しい転機を越え、そして生活を新たにされたということでした。

でも.....ようやくすっかり元気になりましたから、またお店に伺いたいと思います、しかも引っ越した先って、それでもご近所なんですよと。そして.....なにもお知らせしないまま、またお店に.....以前のままの彼女のふりで伺うことができなかったのですと。

僕は.....彼女がうちのお店を、ココロのとてもいいところに置いていて下さっているんだなと、だからこそ、いろんなことをきちんと整理して.....とてもすてきなあの晴れやかな笑顔をまた真っ直ぐ見せて下さるんだろうなと、でも....そんな風に思って下さっている彼女に.....実際、僕らはなんにもしてあげられないわけで、それがとても歯がゆく、悔しく.....あぁ、でも、特になんにもできなくて.....いいんだろうなとも。

こうして、毎日お店をきちんと開けておくこと。
ちゃんと掃除もして、料理の仕込みも丁寧にして、いい雰囲気のお店をスタッフみんなで作る.....そして、それを続けていく。僕らにできるのはたったそれだけで.......でも、それだけでいいんだろうなと。

いいときも、わるいときも。

みなさんがふらりと立ち寄れるお店でありたいと.....そんなお店になっていきたいなと.....僕らの仕事は、そんな仕事なんだなと思いました。そして.....やっぱり彼女がすてきな笑顔でまたご来店されるのを、ホントにココロ待ちにしながら、ここしばらく、ちょっとうきうきしていようと思いました(笑)。

メールを下さって、ホントにどうもありがとうございました。

 
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