何があっても、ちゃんと二人でいようと思った。

[ 小さな星日記 ]

こんばんは。店長ミヤザキことミヤザキアサミです。本日、ワタクシの34歳の誕生日の朝、無事三鷹市役所に婚姻届を提出してまいりました。
というわけで、okayanとミヤザキアサミは、本日、夫婦となることができました。
これからも変わらずokayan、ミヤザキとお呼びいただけるとうれしいです。

長年付き合っていて、一緒に住み始めてからも長くて、友人も身内もみんな「このまま行くと思った!」と口を揃えるほどだったのに、なぜ突如として結婚することにしたのか?
ということについて、多くの方々に聞かれました。「どういう心境の変化?」
いえ、もともと「いつかは結婚しよう」という気持ちが、二人の間にはありました。だから結婚することにしたからと言って、特別大きな心境の変化があったというわけではないのです。
いつかは結婚しよう、ただそれを「いつ」にしたらいいのかが分からなくて、ずるずるとここまで来てしまった、と言うのが本音であります。

前の仕事(フリーのデザイナーであったokayanとフリーのプランナーであった私)の時から、もともと一緒にいる時間が多かったのに、お店を始めてから、私とokayanはほぼ毎日、24時間、一緒にいるようになりました。「飽きないの?」と聞かれることもしばしばですが、今のところ、まったくそんなことはありません。
だからそれでいいじゃないか、という思いもありました。
つきあい始めて2週間ぐらい経ったときに、okayanは「将来お嫁さんになってね」と冗談めかして言っていたし、30歳になる前に「30歳でキリもいいから結婚するか?」という話も出たけれど、忙しさにかまけて何もしませんでした。
それでもokayanは結婚を「君がしたいときにすればいい」と言っていました。「したいときって…?」
もともと結婚願望が強いわけではなかったので、したいときがいつか考えるうちに、今の歳になってしまったのでした。

冬のある日、映画を見に行きました。名画座の二本立て、お目当てはひとつだったけれど、ついでに見たもう片方の映画で、心に引っかかるものがありました。
お互いにほのかな恋心を抱く男女がいます。しかしどうも今ひとつ、お互いに踏み込まない。
女の子は相手が大人すぎて躊躇していました。
そして男性は、不治の病を抱えていました。
結局彼は、何も言わず彼女の前から、そしてこの世界からも消えてしまう。…ある意味、分かりやすい話です。

けれど私には、身に沁みて感じるところがありました。
okayanがもし不治の病になったら、例えば体が不自由になったら…彼は身を退こう、私の前から消えようとするだろう。
「君が俺に拘束される必要はない」…と言うだろう。
okayanがそういう人間だということを、私は一緒にいて、嫌というほど知っていました。

何があっても、ちゃんと二人でいよう。

彼が帰ってくるところは、いつでも、私のところであってほしい。
一緒にいれば、何だってできる。どこへでも行ける。
出会ったときからあるその思いに、揺らぎはありませんでした。

「結婚しようか?」
映画の帰り道、自然と口にしました。
「するする!そうしよう!」
okayanが言いいました。

こうして、私たちは結婚することにしたのです。

…普通のお話です。
そうしてこれからも、二人、普通のお話を紡いでいければいいと思っています。
いつもお店に来てくれるお客様、支えてくれるスタッフたち、心強い友人たち。
いつもいつもありがとう。
こんな私たちですが、これからもよろしくお願いいたします。


なお、このお話は結婚式・披露会当日にお配りする冊子にも記させて頂いております。
もうちょっと昔のことから、結婚にまつわるいろいろなお話まで。
これまた、普通のお話ではありますが、読んで頂けると幸いです。

 
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