ことのはじまり

いやいや、ようやくこの連載をはじめられること、本当にうれしく思います。

昨年晩秋にこの企画が動き出して以来、当店的には期待の大きな企画だったってのもあるんですけど、えぇ、そもそもこの「手作り石けん」の企画、ホントは.....ずっとずっと昔からあたためてきた企画だったんですね、えぇ、連載初回はまずそのへんのところを店長ミヤザキの方からご説明しつつ、実際製作を担当してくれた石けん部長のぬまっちのヒトコトご挨拶、そしてついに日の目を見た当店手作り「米ぬか石けん」についてご紹介します!

それでは店長ミヤザキ、さっそくよろしく!

「いらないもの」から「ちょっとすてきなもの」をつくる。

お店をやっていると、毎日、大量のゴミが出ます。
リトスタでは「残飯が少ない」ことを自慢にしていますが、それでも揚げ物をするとできる「廃油」と、毎朝玄米を5分づき精米すると大量にできる「米ぬか」は、食品系のゴミとしては大きな要素でした。けれどはじめのうちは、なんとすることもできず、すべてゴミとして捨てていました。
けれど毎日毎日、大量の廃油や米ぬかを捨てているうちに、「これを活かす方法はないのかな?」と思うようになりました。
いろいろ調べてみると、米ぬかは食品として食べる方法があり、試作を繰り返した結果、今では当店人気のメニュー「米ぬかスコーン」と「自家製ぬか漬け」になっています。
一方「廃油」については、調べているうちに、「廃油石けん」というものがあることを知りました。ただ「いらないもの」として捨てているだけの廃油が、石けんになるとは!驚きでした。しかもそれに米ぬかを組み合わせて、「米ぬか廃油石けん」ができるなら、こんなに素敵なことはないのではなかろうか? いらないものと、いらないものを組み合わせて、ちょっとすてきなものができる!この発見によって、俄然やる気が出てきました。

試作を繰り返すも、本業に追われ...

廃油石けんづくりについての本をはじめ、ネットなどでも情報収集を続け、ワタクシ店長ミヤザキが廃油石けんの試作をはじめたのは2年目(2005年)の秋頃。暇を見つけては試作し、失敗し、またつくり...の繰り返し。
初めて作った石けんは、中に蟻の巣のような空洞ができてしまいました。次に作った石けんは、固まらず...。
やがて、溶けやすいけれど使える程度の品質の石けんはできるようになったものの、とにかく毎日の仕込み、お店のプランニング、毎月新聞づくりに追われ、スタッフが増えるにつれスタッフ教育などにも時間を割く必要があり...試作をする時間をとることが難しくなってきました。
そこでオープンから3年目、キッチンスタッフとして採用したクロコに「廃油石けん部長」の座をバトンタッチ。企画は受け継がれるコトになりました。が...クロコも毎日の仕込みに追われ、スタッフの中でもリーダーの立場になるにつれ、よけいに時間が取れなくなっていきます。

苦節5年、真打ち・廃油石けん部長の誕生

企画が走り出してから5年、オープンしてから7年。それまでホールのアルバイトスタッフだったヌマタが、レギュラーのスタッフとして働いてくれることになりました。これまでの働きぶりから、ヌマタが何事にも真剣に取り組み、物作りにも長けた人物であることも分かっていました。そこで白羽の矢を立てると...
「ワタシ、石けんづくり、すごく興味あります!」
こうして3代目廃油石けん部長・ヌマタに企画は引き継がれたのです。

リトスタ・廃油石けん部長あいさつ

リトルスターレストランに努めて早5年目に突入し

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