第1話

こつこつ長く続けます。リトスタぼきん。

レジ脇募金箱(瓶)
Webでは長らくお知らせしそびれてしまいましたが、昨年(2011年)の6月、7周年を機に当店レジ脇に募金箱(瓶)をご用意しております。小さなお店の小さな募金箱ではありますが、うち的には「リトスタぼきん」と呼んでおりまして、いつもみなさんのあたたかいご協力をいただいております。

ところで。

東日本大震災のあと、街頭に店頭、とにかくどこでも募金の呼びかけ、募金箱の設置がありました。うちも小さくはありますが、ひとつのパブリックな場所ですので、すぐさま募金を呼びかけることも出来たんですが、なんとなく.....ためらわれたというか、気が引けたというか。
それは、うちの本業「飲食店の商売」でのお金のやり取り以外で、お客さんのお金の使い方に、あれこれとモノを言うべきではないと思ってたからです。それに.....当時、みんなの善意のお金が、結局どこに届くのか? どんな風に使われるのか? ちょっと不透明だと感じるところもあって(今はそんなことないでしょうけど)、うちでは募金の呼びかけを見送らせていただいておりました。
でもそんな時、ちょうどやってた店内展示「あすナロにっき、(展)」で、たかしまてつをさん、中村文さんが「被災地の動物たちのため」の募金を呼びかけて下さり....そうゆう、「使い道がきちんとわかりやすい募金」だったらいいなと思うようになりました(詳しくはこちらに書いております)。

そんなとき、毎日新聞さんが保護者を亡くした子供たちへ特化した奨学金を新しく作られました.....毎日希望奨学金。

毎日希望奨学金毎日新聞
http://www.mainichi.co.jp/shakaijigyo/kibo.html

これだ!と思いました。

ワタクシドモオーナー夫婦は、なかなかいい歳になりましたけど、えぇ、子供がおりません。でもだからと言って、大人として、下の世代に対して責任がないわけでは決してありません。

子供のいない大人と、保護者のいない子供。

直接手が触れられ、体温の届くような距離でなにかすることは出来ないけれど、なんらかの形で、彼ら彼女らの成長をほんのり助け、育むことが出来ないか。それが.....ワタクシドモのような夫婦が、下の世代に対してに出来るひとつの可能性のような気がしました。

よし、リトスタぼきんをはじめよう。
こどもたちが大人になるまで、長くこつこつ続けよう。

震災から1年を過ぎ.....あれほどあった募金箱、街頭での募金活動もすっかり見かけなくなりました。被災地の様子もあまり報道されることもなくなりました。でも、こんな時だからこそ、こどもたちが大人になるまで、10年でも、20年でも、僕らがお店をやり続けている限り、この小さな募金を地味でもほんのりでも、なんでもいいからとにかくこつこつ続けていきたい....えぇ、もちろん続けていきます、リトスタぼきん。

これからもみなさんのあたたかいご協力、ご賛同、ぜひともよろしくお願いします。

リトルスターレストラン
okayan

 
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